こんにちは!あるかんです。
今回は、社会福祉士の受験資格や試験の概要について記事にしていきます!

社会福祉士の資格や仕事に興味がある方や、試験概要について知りたい方など、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
社会福祉士って何?どんな仕事をするの?年収は?
まずは、社会福祉士について説明していきたいと思います!
社会福祉士とは?
社会福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」で位置づけられた国家資格です。
また、社会福祉士について「社会福祉士及び介護福祉士法」で次のように述べられています。
専門的知識及び技術をもって、身体上もしくは精神上の障害があること、または環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連携及び調整その他の援助を行うことを業とする者
(出典:社会福祉士及び介護福祉士法第2条)
社会福祉士は、医師や看護師のように「業務独占」の資格ではなく、「名称独占」の資格です。
具体的にどういうことかというと、医師や看護師は資格がないと医師や看護師の仕事はできませんよね。
これが「業務独占」です。
一方「名称独占」は、資格がない人が社会福祉士を勝手に名乗ることはできませんが、社会福祉士が担当する業務に就くことは可能ということです。
資格を持っていなくても社会福祉士が担当する業務を行えますが、社会福祉士の資格を有していることは高い専門性があることの証明になりますよね!

社会福祉士の主となる業務である相談援助業務の求人は、ほとんど社会福祉士があることが条件になっていますよ。
社会福祉士の仕事って何?
社会福祉士の主な仕事は、先に述べた通り「相談援助業務」です!
利用者が適切な福祉サービスを受けられるように、利用者の相談に乗り、助言や支援などを行います。
また、他施設や自治体などの関係施設と連携してサービスの調整も行います。
利用者の困りごとは様々で、社会福祉士の必要な知識も多岐にわたります。
例えば、介護保険や助成金などへの助言や支援から、介護施設入居に関することも相談されることだってあり得ますよね。
高齢化が進んでいる中、福祉の相談というと高齢者をイメージしがちですが、社会福祉士が担当する範囲は高齢者だけではありません。
障害がある方や児童や家庭に関しての相談も社会福祉士が担当していますし、学習します。
さらに、司法に関することも学習しますよ!

一言でまとめるなら、社会福祉士は福祉のジェネラリスト(幅広い知識を持つ人)であると言えるでしょう。
社会福祉士はどんなところで働いているの?
社会福祉士は福祉のジェネラリストであるなら、どんな場所で働いているのか気になりますよね!
社会福祉士の活躍の場はたくさんあります。
例えば、病院にいる医療ソーシャルワーカーも社会福祉士の資格を持っている方がほとんどです。
その他にも、次のような場所で社会福祉士が活躍しています!
- 高齢者福祉施設
- 地域包括支援センター
- 社会福祉協議会
- 障害者施設
- 児童施設
- 学校施設(スクールソーシャルワーカー)
- 福祉事務所
- 病院(医療ソーシャルワーカー)
- 保護観察所などの司法の場
などなど…代表的な場を挙げてみました。

その他にもたくさん活躍の場がありますし、ここに挙げた場所以外で活躍されている社会福祉士の方もいらっしゃいます。
街にいる社会福祉士を探してみるのも面白いかもしれませんね。
行政書士を取得してダブルライセンスで、独立開業されている方もいらっしゃいますよ♪
社会福祉士の年収は?
色々活躍の場がある社会福祉士ですが、年収はどのくらいなのか気になりますよね。

ズバリ、社会福祉士の年収は平均403万円です!
(出典:令和2年度社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査)
しかし、就業場所別の平均年収の調査結果を見ると、268万円~638万円と大きく差があります。
働く場所によって年収が大きく左右されることが分かりますね。
ちなみに、268万円は学校教育関係の年収平均値で、638万円は保護観察所、地方更生保護委員会が就業場所となっています。
社会福祉士国家試験の概要について解説!
続いて、社会福祉士国家試験の概要について解説していきたいと思います。
社会福祉士の受験資格は?
社会福祉士の受験資格はいくつかパターンがあります。
それぞれ解説していきますね!
1.福祉系大学・短大等で指定科目を取得
2.福祉系大学・短大等で基礎科目を取得
3.社会福祉主事養成機関から
4.一般大学・短大等、高卒等から
福祉系大学・短大等で指定科目を取得の場合
①福祉系大学(4年)→指定科目取得
②福祉系短大(3年)→指定科目取得→相談援助実務1年
③福祉系短大(2年)→指定科目取得→相談援助実務2年
福祉系大学・短大等で基礎科目を取得の場合
①福祉系大学(4年)→基礎科目取得→短期養成施設(6か月以上)
②福祉系短大(3年)→基礎科目取得→短期養成施設(6か月以上)→相談援助実務1年
③福祉系短大(2年)→基礎科目取得→短期養成施設(6か月以上)→相談援助実務2年
社会福祉主事養成機関から
短期養成施設(6か月以上)→相談援助実務2年
一般大学・短大等から
①一般大学等(4年)→一般養成施設(1年以上)
②一般短大等(3年)→一般養成施設(1年以上)→相談援助実務1年
③一般短大等(2年)→一般養成施設(1年以上)→相談援助実務2年
④一般養成施設(1年以上)→相談援助実務4年
ユーキャンなどの通信教育だけでは受験資格にならない
「受験資格を見て、あれ?」と思った方もいらっしゃると思いますが、
ユーキャンなどの社会福祉士の講座を受講するだけでは社会福祉士の受験資格を得られません!

あくまで、相談援助業務の実務経験を積んだ人や一般養成施設や短期養成施設を卒業した人が、国家試験対策として利用する通信教育です。

私も最初は、ユーキャンやアガルートなどの通信教育だけで試験を受けられるかと思っていました。
よく間違える方が多いので要注意です!
合格率は?
社会福祉士国家試験の合格率は、例年30~40%台で推移しています。
ただし、昨年(2024年)の合格率は58.1%で、過去最高でした。
年々合格率は上昇傾向にあります。

社会福祉士のカリキュラム変更が影響しているのかもしれません。
2024年は旧カリキュラム最後の年でした。
2025年からは新カリキュラム対応の試験です!
合格基準は?
社会福祉士国家試験の合格基準は、明確に定められていません。
というのも、「問題の総得点の60%を目安にする」とされていますが、問題の難易度で補正すると試験センターのホームページに記載されています。
そのため、受験者の出来栄えによって合格点が変わってくるのです!

他の人の点数が気になって試験後、SNSで検索魔になりました。
ここ数年は、合格点はおおよそ6割です。
しかし、合格点が7割近くになった年もありました(第34回:2022年)。
ですので、合格発表があるまで分からないというのが本音です。
試験科目は?
試験は午前・午後に分かれています。
午前試験
①医学概論
②心理学と心理的支援
③社会学と社会システム
④社会福祉の原理と政策
⑤社会保障
⑥権利擁護を支える法制度
⑦地域福祉と包括的支援体制
⑧障害者福祉
⑨刑事司法と福祉
⑩ソーシャルワークの基盤と専門職
⑪ソーシャルワークの理論と方法
⑫社会福祉調査の基礎
午後試験
⑬高齢者福祉
⑭児童・家庭福祉
⑮貧困に対する支援
⑯保健医療と福祉
⑰ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)
⑱ソーシャルワークの理論と方法(専門)
⑲福祉サービスの組織と経営
受験料は?
社会福祉士は、精神保健福祉士と同時受験することができます。
それぞれの受験パターンについて、受験料を記載しますね。
- 社会福祉士のみ受験する場合: 19,370円
- 社会福祉士と精神保健福祉士を同時に受験する場合: 36,360円(=社会福祉士16,840円+精神保健福祉士19,520円)
- 社会福祉士の共通科目免除により受験する場合: 16,230円(精神保健福祉士の資格保有者)
試験場所
第37回(2024年度試験)の実績で、紹介しますね。
全都道府県で行われているわけではないので注意!
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県
試験日と受験申込期間は?
例年、2月上旬に試験が行われています。
第37回(2024年度試験)は、2月2日でした。
受験申込期間は、令和7年9月上旬から10月上旬頃です。
第37回(2024年度試験)は、9月5日から10月4日でした。
社会福祉振興・試験センターのホームページから願書を取り寄せましょう!

願書提出のために必要な書類がいくつかあるので、願書の取り寄せはお早めに!
合格発表日は?
例年は3月上旬に試験センターのホームページに合格者の受験番号が掲示されます。
その後、結果通知書が発送されます。
第37回(2024年度試験)は、令和7年3月4日(火曜日)に試験センターのホームページに合格者の受験番号が掲示され、
令和7年3月7日(金曜日)に結果通知が発送されます。
まとめ
今回は社会福祉士や試験概要についてまとめてみました!
少しでもお役に立てれば幸いです。
今後は社会福祉士の勉強法についても記事にしていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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